📻解説者として気を付けていること、新井さん「外から見てると野球が簡単に見える、だから『違うよ』って自分に言い聞かせながら」
[2021年1月 カープ関連 ラジオ放送]
MBSラジオ “BROTHERそれぞれの旅路” にカープOB新井貴浩さんが出演。解説者として気を付けていることを明かす新井さん。
新井さんが解説者として気を付けていること
——どうですか?良太さんから見た貴浩さんの仕事ぶり
良太さん「去年とかは、球場にいたら『あ きょう来てる』とか、テレビ出たら『あ、出てる』っていうもう普通の、いち視聴者じゃないですけど、そういう感じで見てましたけどね。で、優しく解説してるな~って思いました。あと絶対 選手をけなさない、選手ファーストでしゃべっとるわ~って思いました」
——という感想ですけど、何か気を付けていることは
新井さん「これもう1番わたしが気を付けているのが、いま良太が『選手ファースト』って言いましたけども、まず選手をやっぱり基本的にリスペクトしないとダメなんですよね。これは若手の選手だろうが、ベテランだろうが、実績があろうがなかろうが関係ないことなんですよね。とにかく現場の選手、一生懸命やってるプレイしている選手をリスペクトするっていう気持ちが、まず1番大切なんですよね」
新井さん「それともう1つは、野球を引退して外から見る今、立場になってますよね、解説・評論家として。で、ずっと外から見てると、野球が簡単に見えるんですよね。なんであんな甘い球 手出さないんだ、とか、なんで追い込んでからそんな真ん中にいくんだ、とか、ホントに簡単に見えるんですよ。ですから、その時はいつも、あ ダメ、っていうふうに自分に言い聞かせてます」
——そのまま言葉にしちゃいけない、と
新井さん「言葉にしちゃいけないというよりは、そういう感覚になってる自分がもう麻痺してるんですよね。簡単に見えるんですけど、自分もプレイヤーとしてやってた時は、そんなに簡単じゃないんですよ。甘い球を一発で仕留めるのが良いバッターなんですよね、で ピッチャーも甘いところに投げたくて投げてるわけじゃないんですよね、いろんな要素が複合的に組み合わさって、結果が出るわけですよ、そういう」
新井さん「ですから、1本のヒットを打つことがどれだけ大変なことか、1勝を挙げることがどれだけ大変か、1人のバッターを抑えることがどれだけ大変なことかっていうのは、現役の時に散々経験してるはずなんですよ。でもこれが、ユニフォーム脱いで外からずっと見てると、簡単そうに映るんですよね。だから『違うよ、お前違うよ』って自分に言い聞かせながら、解説さしてもらってますけどね」
MBSラジオ [5日] BROTHERそれぞれの旅路 より